蒼穹のファフナー THE BEYOND4・5・6話を劇場で観てきたから感想書く!

2019年11月20日

こういつです。

蒼穹のファフナー THE BEYONDの4・5・6話を劇場で観てきましたー!!

結論からいうと、めちゃくちゃ面白かった!ので感想書きます。

 

蒼穹のファフナー THE BEYONDを観るときはハンカチを!

この作品を見るときは、ハンカチとちり紙を必ず用意してください。でないと涙と鼻水で息ができなくなります。

今回も期待を裏切らない、いや、期待を遥かに上回る内容でした。どこで読んだか忘れたけれど、物語の作り方の本に「登場人物にこれでもかと試練を与えろ」と書かれていたことを思い出しました。

優しくて、キャラクターに対して酷い仕打ちができない人は小説や脚本を書くには向いていないのだそうですよ。

その点、ファフナーは完璧です。もうね、どうしてここまでキャラクターたちに対して辛い試練を与えれるのかと、それも「これでもか!!」というくらいに。

テレビ放送サイズの話合が3話、合計81分の間に観ているこちらの感情をかき回してくれます。

興奮したり、ほっこりしたり、キュンキュンしたり、辛くなったり、悲しくなったり・・・

まるで感情のジェットコースターに乗っているみたい。

蒼穹のファフナー THE BEYOND4・5・6話の感想

それではここから先はネタバレありでつらつらと感想とか思ったことを書くので、読みたくない人は閉じてくださいね。

地獄のような世界で寄り添って生きる人達

「蒼穹のファフナー THE BEYOND」は最初のTVシリーズから、物語の中で9年の時間が経っています。

地獄のような世界で寄り添って生きる人達の絆や成長を物語の中で感じさせるんですよね。ということは、キャラクターたちのバックボーンとかより深いところに共感してしまうわけで、すると短いシーンでも感情を揺さぶられてしまうことになるんです。

真壁指令と遠見先生の距離がぐっと近づいている!

一期のときから遠見先生は真壁指令に想いを寄せていたし、お互いに意識している様子はあったんだけど、かなり進展しています。

「真壁指令」「遠見先生」だった呼び方が、「史彦さん」「千鶴さん」になっているし、それがまさかあんなことに・・・・

後輩組がベテランパイロットに

EXODUSではまだ頼りなかった後輩組の三人が、歴戦のパイロットに成長!好き勝手に暴れまわるマークニヒトを、皆城総士が初めて載ったとは言え、何の危なげもなく手玉に取ってお仕置きするレベル。

5年の間に積み上げたものがわかります。どんだけの戦いをくぐり抜けて来たんだと。

でも、後輩組が心強いパイロットに成長しているのは、シリーズ通してみてるととても嬉しいというか楽しいと言うか。これって大家族ものをずーっと観続けて小さな子どもが成長していく過程を観るような感じに似ているのだろうか。

にしても、零央と彗は美男子に育ちすぎ。

剣司パパ太り過ぎ

近藤剣司と咲良に子供ができてる。にしても剣司くんの顔の変わりようにはビックリ。だって他のキャラクターたちは、見た目に関してはたいして歳をとってないのに、彼はすっごく変わった。

でも、初期の咲良に憧れる気の弱い少年だったことを考えると、一番成長しているキャラクターは彼かもしれない。

BEYONDの遠見先生なんて51歳なのにあの見た目ですよ。

 

ファフナーはいわゆるロボットものなのだけど、小さな島で寄り添って生きる人達の絆が垣間見える、感情が見える演出はすごいと思う。

マリスは総士に良い教育をしてた

小さい頃にマリスに拉致されて、偽竜宮島で偽の家族と育った皆城総士。

偽竜宮島から助け出されて混乱の極み。何が本当かわからない。妹(のフリをしていたフェストゥム)を殺した真壁一騎が憎い。

そんな彼に真実を教え、導こうとする島の人達。

マークニヒトに乗ったときこそ暴れたんですが、その後の島の人たちとのやり取りの中で、まあ真っ直ぐで良い子だということがわかる。

マリスは連れ去った皆城総士に良い教育をしていたんだなーということがわかっちゃうんです。

だからこそ、よけいにマリスの動機がわからない。

誰かを救うために誰かを犠牲にする世界が嫌い。これはわかる。

でも、なぜ連れて行ったのが、皆城総士とファフナーのパイロット候補生二人だったのか?

なぜ手を組んだ相手が「人類に絶望を与える」なんて言っているマレスペロだったのか?そしてマレスペロはなぜマリスに手を貸し、北極の偽竜宮島でフェストゥムに感情を学ばせていたのか?

答えは、物語の進展待ち。

マークニヒト性能上がってない?

死んだファフナーとして封印されていたマークニヒト。皆城総士が死んで動かな無くなって、新しい皆城総士が乗って動き出す。というのは良いんだけど、武器をもった演出がこれまでと変わってる。

マークニヒトはこれまで武器をもっても、マークザインみたいに同化結晶が発生しなかったのだけど、今回は発生しているんですよね。

あれ?いつの間にパワーアップした?とちょっと疑問。

途中のモヤモヤとカタルシス

作画はキレイだし、アクションはかっこいい。中だるみする瞬間もなく、ずっと集中力が途切れない。

観ている最中に「終わってくれるな」と願うほど観ていたい。

なんだけど、続き物の途中なんですよね。全12話の予定で3話ずつだから、今回でちょうど半分が終わったところ。謎の部分が明かされるのはこれからってところ。

そして、途中ってことは物語が完結して大団円!みたいな気持ちよさはなくて、モヤモヤが残っちゃうのは続き物の難点かも。

続きをみたい乾きが、減量末期に水を断ったときくらい辛い。

 

ただ、感情を動かされまくるのでカタルシスはすごいです。

※カタルシス
「悲劇が観客の心に怖れ(ポボス)と憐れみ(エレオス)の感情を呼び起こすことで精神を浄化する効果」

 

心も体と同じで、使ってないと弱くなるし、伸ばしてないと固くなる。感情を揺さぶられカタルシスの波に襲われたファフナーは心のマッサージ効果が有るのかも笑

実際、観終わってからは気持ちはハツラツと元気になりましたからね。