築地本願寺でお葬式の芝居を観て思うこと
友人がメインキャストで出演する芝居があったので久しぶりに観劇。
お葬式の芝居を、築地本願寺のブディストホールでやるというは洒落が効いているなと思ってました。
ちなみに、観たお芝居はこちら
公演終了の次の日のツイートで、堀江くんが舞台の間骨折を隠してたことがわかりプロ根性を目の当たりに。
いやもうね、芝居中はまったく気が付きませんでしたよ。さすがプロ!
さすがプロ!といえば、舞台って戦いだなと観てて感じた。
別に怒ってるわけでもないし、舞台のシナリオにそった演技なんだけど、出演者同士でバチバチに戦っているようにも感じたんですよ。空気が直接伝わる芝居も、ドラマや映画と違って面白い。
演出はされているけど、編集されてない息遣いや所作が全部見えるのも舞台ならでは。常に全身を観られ続けて、やり直しも聞かない舞台ならではの緊張感。
見える、といえば主演の有村藍里さんなんだけど、なぜか顔がよく見えなかった。芝居の当初は心を閉ざしてる女の子の役なので、ねらってやっているのならすごいんだけど、他の役者さんたちの顔がはっきり見える中で彼女の顔だけがよく見えないのは謎でした。
芝居のストーリーはザックリいうと、不仲な兄弟たちや、心を閉ざした養子の妹が最初は反発しあってばかりだったのが、母親の葬式でてんやわんやあって大団円を迎えるというもの。
僕も涙がでたし、会場のあちこちからすすり泣きが聞こえてきていたので、芝居の出来は相当なものだと思う。スタンディングオベーションをしたかったけど、周りを伺って日和ってしまいました。一人でスタンディングオベーションをする勇気はなかった・・・いや、もしかしたら僕がやったら他の人もやってくれたのだろうか?
芝居終わってのスタンディングオベーションってどうなん?と今度堀江くんに尋ねてみようと思います。
もしかしたら、僕が20年前に同じ芝居をみても心を動かされる事はなかったかもしれない。
幸い両親はまだ元気だけど、もういい歳になってきているし、人間いつまでも行き続けられるわけじゃない。ついつい人間は、今が続くと錯覚してしまいがちだけど、今が続くことなんて絶対ない。
最近話題の人生会議じゃないけど、親孝行も悔いのないようにしておきたいと、芝居をみて心底考えさせられた。
芝居自体、観客が涙するような出来だし、僕も始めてスタンディングオベーションをしたくなったほど良かった。
そして、芝居の内容、というかモチーフからいろいろと考えさせられた。
堀江くんが出演するなら、と軽い気持ちで見に行ったのだけど、意外にも大きな収穫でした。
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